こんにちは!JOBLOGサポーターのサマーです。
▼本日のお悩みはこちら▼
・残業も多くて休みも少ないし、精神的に限界だよ
・転職したいけど、理由の伝え方が難しい!
・転職時の面接で退職理由が「精神的に限界」という内容でもいいのかな?
精神的に限界なのですね!毎日本当にお疲れ様です。
相談者様と同じ様に悩んでいる方はとても多いです💦
今日は今日は、マイナビで約5年採用コンサルティングを経験し、
1000社以上の企業を訪問、700名以上の転職相談を受けてきた私が、「退職理由が「精神的に限界」はOK?転職で注意したいポイント」について情報をシェアしますね!
40代の転職で、退職理由が「精神的に限界」になる理由は?
そもそも、人はどういう時に転職を考えるのでしょうか?
dudaの行った調査によると転職理由は下記のランキングになるようです。
2位 社内の雰囲気が悪い
3位 人間関係が悪い うまくいかない
(出典;duda)
私も転職相談を受ける中で、非常にお悩みの多い3つです!
そして、「精神的に限界だよ」と悩まれている方の場合、上記3つのことが絡み合って悩まれていることが多いようにも思います。
例えば下記のようなケースです。
「人間関係がよくないから、チームでの営業成績も上がらず給与が低い状態が続いている。だから社内の雰囲気も悪くてもう精神的に限界!」
他にも「精神的に限界」を感じる理由は様々あるように思います。
・休日出勤が多い
・上司からパワハラを受けている
・同僚との競争に疲れた
・なかなか出世しない
・会社の経営が傾いている
どれも、精神面や体力面で大きなダメージがあると思います。
これだけ多くの人が悩んでいるわけですから、そのまま伝えてもいいのでは?と思われるかもしれません。
しかし、実際の面接では上記をそのままお伝えした場合「落選」となるケースが大変多いです。
実は、面接には忘れてはいけない独特のルールがあるのです。
私も友人から「残業が多い上に、帰りたいというと上司からNGを出されパワハラを受けている」と相談を受けたことがあります。
もし深刻な悩みを抱えている場合は、下記に相談してくださいね。
厚生労働省 労働条件相談「ホットライン」
https://www.check-roudou.mhlw.go.jp/lp/hotline/
【40代の退職理由】面接でどう伝える?例文で考えよう!
面接で忘れてはいけないルール。
それは「建前」を大切にするです。
建前とはどういうことでしょう?
建前とは、表面上の理由や主張を指す言葉である。これは、社会的な配慮や形式を守るために表明されるもので、実際の意図や本音とは異なることが多い。建前は、日本の社会文化に深く根ざしており、人間関係の円滑化や社会秩序の維持に寄与している。
(出典;weblio辞書)
もう少し詳しく見てみましょう。
例えばあなたが採用担当者ならどの人を採用したいですか?
「退職理由は、精神的なものです。現職での人間関係は入社当時から悪く、加えて超過勤務の多さから精神的に限界を迎え、退社したいと考えるようになりました。」
「退職理由は、本来の自分を取り戻したいと考えたからです。現在の仕事にはやりがいを感じています。しかしながら人員不足から残業や休日出勤が重なり、体力面・精神面ともに疲弊している状況で、余裕がありません。もう少しゆとりのある環境で、お客様や同僚を大切にできる働き方を目指したいと考え退職することといたしました。」
「前職の仕事には大変やりがいを感じておりましたが、満5年となるのを機に新しい側面から営業を学びなおしたいと考えるようになりました。その中で御社を知り「地球への恩返し」という考え方に感銘を受け、ぜひ御社にて社会の1員として貢献できる働き方を身に着けたいと考え、志望いたしました。」
それぞれには特徴があります。
Aさん;あくまで現状のアピールが中心です。
Bさん;現状を伝えたうえで、向上心をアピールしています。
Cさん;現在の仕事が好きではあるが、節目にステップアップしたいこと伝えながら、数ある会社の中でも御社がいいとアピールしています。
あなたの本当の気持ちはAさんかもしれません。
でも、おそらく採用されるのはCさんある可能性が高いです。
なぜならCさんには以下の人柄が受け取れるからです。
・向上心がある
・現職にもリスペクトがある
Bさんも悪くはありませんが、やはり現職に対するネガティブな表現がぬぐえません。
一つ念頭に置いていただきたいのは、私はうそをつくべきだとお伝えしているのではありません。
面接は必ずしもあなたの本音だけを伝える場ではなく、「企業に見せたいあなたをしっかり切り取って見せる場所である」とお伝えしたいのです。
「見せるところを間違うと大損をする話」
私が以前担当させていただいた転職希望者のAさんのお話です。
Aさんは大変明るく、後輩にも慕われ、10年の勤務を経て円満に退職が決まっていました。
転職先では新しい分野に挑戦したいと意気込んで面接へ。
私は、練習通り頑張れば内定が頂けそうだと思っていました。
しかし当日、緊張していたAさん。
退職理由で人手が足りないことや給与の低さ、教育体制の悪さなど前職の悪口を沢山伝えてしまいました。
Aさんとしては少しでも自分が会社の中心にいたことを伝えたかったようですが、採用担当者は「他責でネガティブな人」と判断し、落選してしまいました。
明るくて素敵なAさんも、会社の中心に立ち頑張っていたAさんも、どのAさんも、本当のAさんです。でも、見せる部分を間違うと大事故につながってしまうと感じた出来事でした。
40代の転職における面接時間は30分が平均!
退職理由の伝え方を考えるうえで忘れてはいけないことがあります。
それは「面接は30分であなたを判断しなければいけない場所である」ということです。
あなたには長所が沢山あると思います。
頑張り屋さんで、気配りができて、困っている人がいれば助けられる。
2時間あれば、そんなあなたの人柄を隅々までわかってもらうことが出来るかもしれません。
でも、面接の場は30分から長くても1時間が平均です。
採用担当はどうやってあなたの人柄を見抜くか?
答えは「減点方式」です。
短い時間の中で人を判断しなければいけないとき、採用担当者は減点方式で応募者を見ることとなります。
・笑顔があるか
・礼儀正しいか
・自分のことを客観視できているか
多くの採用担当者は主に上記のことを見ています。
例を見てみましょう。
例えば退職理由として下記のことを伝えたとします。
「退職理由は、精神的なものです。現職での人間関係は入社当時から悪く、加えて超過勤務の多さから精神的に限界を迎え、退社したいと考えるようになりました。」
事実ではあると思いますが、採用担当者にはこのような思いが沸きあがります。
・この人は人間関係が悪いのは自分のせいではないと言っているんだな(ネガティブ+自分を客観視できていないのでは)
・うちの会社に入社しても、人間関係が少しでも悪くなったらやめてしまうのかな?
・超過勤務、うちもあるけど残業はNGってことかな?
・もしかしたらあまり耐性がなくて、すぐ辞めちゃう人なのかも・・・
などなど、短い退職理由の中からいくらでも減点できてしまうのです。
そして注意してほしいのは、ネガティブな言葉を使うと、言っていないことも想像されてしまうということです。
今回の場合、残業がどのくらいあったのかということは伝えていませんが、前後の文章から「残業が少しでもあると退職につながってしまうかもしれない人」という印象を持たれています。
あなたが前向きな人だったとしても、一つネガティブな言葉を使うと、ほかのこともネガティブに想像されてしまう可能性があるのは、もったいないですよね。
私が以前、「3社連続で落選した」とご相談をいただいた転職希望者の方も、前向きな言葉を意識しただけで、即内定につながったということがありました!
ご自身で考えた退職理由が「聞いていて気持ちいいかどうか」(嫌な気分になる人がいないか)確認してみるとよいかもしれません!
40代の退職理由の伝え方 面接での注意点は?
退職理由を面接で伝えるときの注意点として2点お伝えしたいことがあります。
人間関係については触れないのがベスト
私が転職支援をしている方には退職理由で「人間関係」にまつわるお話はしないのがベストです、とお話をしています。
ランキングをご覧いただいたように、これだけ多くの人が人間関係に悩んでいます。
しかし、私自身が1000社以上を訪問して採用担当者の方とお話させていただく中でたどり着いたのは、残念ながら、「人間関係に課題のない会社というのは無い」という結論です。
当たり前ですが、会社は人です。
人が2人以上いれば、どんなに仲が良くとも、必ず意見がぶつかるときがきますし、すぐには分かり合えないことだってあります。
でも、私たちはそんな当然のことを忘れ、人間関係の良い会社がないかと探します。
もちろん、そういう会社が無いとは言い切れません。
でも、表面上は仲良く見えていても、誰かの我慢の上に成り立っている、という企業の方が多いのも事実です。
だからこそ、わざわざ人間関係を持ち出して議論することは危険だとお伝えしたいと思います。
これは志望動機も一緒です。
例えば転職したいと考えた会社が自社のホームページで人間関係の良さをPRしていたとしても「貴社の人間関係の良さにひかれて応募しました」はNGです。
人間関係は水物であり、「今は良くても、明日いいとは限らない」からです。
ムードメーカーが産休に入った、他部署から移動で来た課長が厳しい人だった、転勤でお調子者がいなくなったなど、些細な変化であっという間に変わってしまいます。
「今はうちも雰囲気がいいけど、変わってしまったら辞めちゃうの?」
という採用担当の不安をあおってしまう可能性があります。
ですから、退職理由においても、志望動機においても人間関係を持ち出すことは、お勧めできません。
退職理由は「現職の悪口」にならないように気を付ける
これまでお伝えしているように、会社が欲しいのは「前向きで、明るく、向上心のある人」である場合が多いです。
採用担当は、建前と本音があることも、理解しています。
でも、面接で聞きたいのは現職の愚痴でも、悪口でもなく、「うちで頑張ってくれる人かどうか」です。
その時に「今の会社のこういうところが嫌だからやめるんです」と伝えた場合、あなたは今の会社を退職する正当性を伝えたつもりでも、採用担当からすれば他責に映ってしまいます。
なぜなら、どんなに今の会社のせいにしたところで、「でもその会社を選んだのはあなたでしょ?」という目線がぬぐえないからです。
ですから、「現職の価値を下げて、転職先の会社を褒める」のではなく「現職以上に御社が好きなのだ」ということを伝えましょう!
具体的には、「今の会社には感謝しています」「今の仕事にはやりがいも感じているんです」という現職へのリスペクトを現すことが大切です。
「今の会社のことは好きですが、違う側面で仕事がしたいと考えたら貴社がベストだと思いました」
ということを伝えた方が、現職も、自分も、転職先も全員、気持ちがいいと思いませんか?
本音をいったん置いておいて、いかに他者を傷つけずに志望度をPRしてくれるかを見ています。
「採用担当者は全部お見通し?」
転職したいほど悩んでいるのですから、ついつい、今がどれだけ大変なのかを伝えたくなってしまいますよね。
でも、「それは採用担当も理解してくれている」と思えると少し楽になりませんか?
採用担当者はわかっています。でも、知りたいのはその先なのです。
苦しくてつらいですよね。
それであなたはこれからどうしたいの?が知りたいのです。
難しく考える必要はありません☆
現職に思うことがあったとしても、上記の様に退職理由を伝えることが出来れば「現職への感謝を持ちながら、視野広く周りを見て、成長しようと考えている向上心のある人」というPRはばっちりです!
まとめ
いかがだったでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございます。
退職理由が「精神的に限界」はOK?について書かせていただきましたが
答えはNO!です。
あなたが正しく評価され、あなたの理想とする環境で働くためには、あなたが見せたい部分をしっかりと見せられるように準備していきましょうね。
ぜひ限られた面接の時間を有意義なものにしていきましょう🌷
良い職場環境はあなたのご飯をおいしくします。
またお会いしましょう!
あなたがもし退職申し出に恐怖を感じてるなら、こちらもご覧ください。
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